市販型ロッキーとコンセプトカーDN-TRECのエクステリアを比較
ダイハツから新型ロッキーが発売された。
映像のモデルは東京モーターショー2019で参考出品されたものとなる。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm、ホイールベースは2525mmとなる。
5ナンバーサイズ、全長4m未満に抑えられた。Bセグメント クロスオーバーSUVのカテゴリに属するモデルとなっている。
2016年まで販売されたダイハツビーゴを後継する車種という考え方もできる。新型ロッキーのボディスタイルは、都市の景観にも馴染みやすいシティSUVタイプで、従来型ビーゴのクロスカントリータイプから大きく変化している。
そして、内部構造でも大きな違いがある。従来型ビーゴはFRプラットフォームであった。新型ロッキーは、DNGA世代の最新型FFプラットフォームが採用されている。
駆動方式としてはFFと4WDの両方が用意される。
エクステリアは、2年前、2017年の東京モーターショーで発表されたDN-TRECがデザインスタディモデルと考えられてきた。ヘッドランプユニットは直線的なラインで構成される特徴的な多角形型となっており、このあたりはDN-TRECと市販型で共通する部分である。
ただし、2つのヘッドランプの間を繋ぐラインが市販型では無くなった。この間を埋めるのが六角形の大型シングルフレームグリルである。SUVらしい力強さが、市販型ロッキーでは、より強調された。
リアビューでは、DN-TRECでのデザイン案が概ね採用されているように感じる。市販型ロッキーでは、プレスラインが強く出され、よりシャープな印象を受ける。
内装については、コンセプトのDN-TRECで未来的なインテリアが提案されていたが、これはほぼ無かったことになっている。
市販型ロッキーでは、飽きの来ないシンプルなインテリアとなった。コストパフォーマンスに優れるBセグメントカーらしい仕上がりに感じる。コンセプトで示された六角形をモチーフとしたデザインがエアコン吹出口、ドアハンドルのあたりに見られる。
クロスオーバーSUVというカテゴリは遊びの要素が強い。ロッキーのインテリアでは少し物足りないと感じるユーザーも出てきそうである。
パワートレインには、直列3気筒 1.0Lターボエンジンが搭載される。既にダイハツ・トールで搭載実績のあるユニットで、最高出力98PS、最大トルク14.3kgmとなる。
燃費性能ではWLTCモードで、FFが18.6km/L、4WDが17.4km/Lとなる。
予防安全機能については、「次世代スマートアシスト」にブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートの2機能が追加される。後方確認時の安全性が向上される。
新型ロッキーのグレードラインナップと消費税込み車両価格。
ベースグレードのLは、170万5000円から。
Xグレードは16インチアルミホイールなどを標準装備し、184万8000円から。
Gグレードは17インチアルミホイール、LEDシーケンシャルターンランプ、LEDフォグランプなどが標準装備となり200万2000円から。
そして、最上級グレードのプレミアムは全車ツートンカラー設定、安全装備ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを標準とするなど、充実の装備で220万円からとなる。
ロッキーの姉妹モデル、ライバル車種
ダイハツから車体供給されトヨタで販売されるOEMモデル、ライズも設定される。
エクステリアでは、フロントがダイハツ・ロッキーとは別デザインで、トヨタ・RAV4の弟分を思わせる顔つきとなっている。
トヨタ・ライズは価格、装備、グレード体系がダイハツ・ロッキーとは独立した設定が与えられている。
FFモデル消費税込み車両価格、167万9000円~206万円となる。
販売計画は、ダイハツ・ロッキーが月販2000台、トヨタ・ライズが月販4100台に設定されている。
ダイハツ・ロッキー、トヨタ・ライズのライバルの直接対抗となりそうなのが、スズキのクロスビーである。
ボディサイズはクロスビーの方が小さく、全長で-235mm、ホイールベースで-90mm短い。
同じデザインコンセプトのスズキの軽自動車、ハスラーが今回フルモデルチェンジのタイミングとなっている。しかし5ナンバーサイズ、クロスビーのフルモデルチェンジは、まだ先となりそう。
次に日産ジューク、欧州向けにフルモデルチェンジ発表されたが、東京モーターショーでの出品は無し。しばらくは日本で販売する計画は無いと思われる。
今後の発表に期待したい。