ホンダ新型アコード、ファストバックスタイルを採用
ホンダ新型アコードがようやく日本導入となる。2020年2月の発売が予告されている。
この動画は東京モーターショーで公開された日本仕様。
グローバルでは北米市場で先行して2017年秋に発売されていた。
その翌年2018年に、アコードはノースアメリカンカーオブザイヤーを受賞していた。
そして、今回の日本発売は北米から約2年遅れのタイミングで準備が進められている。
新型アコード日本仕様、ボディタイプは従来型から引き続きワゴンは設定されずセダンのみとなる。
サイドからのエクステリアは、後席ヘッドクリアランスをやや犠牲にしながらもルーフラインが美しいファストバックスタイル、4ドアクーペとも呼ばれるボディスタイルとなっている。近年、ドイツ系プレミアムブランドで多く見られるスタイリングを採用しながらもホンダなりにも進化をさせた印象を受ける。
ドアハンドルより少し高いポジションに置かれた側面のキャラクターラインもアコードの特徴の一つである。北米仕様の全長は4893mmで、中上位セダンとしては、まだまだ扱いやすいボディサイズながらもその数値以上に大きく存在感がある。
スポーツセダンらしい伸びやかなスタイリングが強調されている。
Cピラーにあるメッキガーニッシュがアクセントとして効いている。後方にかけて、なだらかに降りていくルーフラインが強調される。さらにナイフのようにエッジがつけられた形状がアグレッシブさを主張している。
フロントデザインは、S660、インサイト、シビックなどとイメージが近い。切れ長のヘッドランプを持つホンダのファミリーフェイスが採用されている。
ただし、最近のホンダのニューモデルでは、丸目ヘッドランプのホンダeであったり、新型フィットは小動物系の顔つきとなっていた。従来のホンダファミリーフェイスを逸脱する動きもある。
このあたり、新型アコードはグローバル発表から2年が経過しているということで、エクステリアデザインのタイムラグを感じる部分でもある。
アコード日本仕様はe:HEVを搭載、ライバルはカムリ、マツダ6
北米仕様のパワートレインは、1.5Lターボ、2.0Lターボ、そして2.0Lの2モーター式ハイブリッドがラインアップされる。
今回発売された日本仕様、詳細は明かされていないが、「e:HEV」と名付けられた最新型ハイブリッドシステムとなる。モーター走行をメインとする2モーター式ハイブリッドシステムとしており、これまでi-MMDと呼ばれていたシステムがベースとなる。
安全運転支援システムHonda SENSINGでは、「後方誤発進抑制機能」「オートハイビーム」の2つの機能を追加し、さらなる安心が与えられている。
足回りでは、ドライバーの気持ちや走行シーンにあわせてダンパー減衰力を可変、爽快かつ上質感のある乗り心地を実現するアダプティブ・ダンパー・システムが採用される。
新型アコード、洗練されたエクステリアデザインと、最新のパワートレイン、装備により、ホンダのラインナップなかでもプレミアムなイメージでポジショニングされることになるだろう。
ただし国内生産が計画されておらず、タイ生産の輸入モデルになるとのこと。このあたりを気にするユーザーも出てきそうである。
新型アコードのライバルとなってくるミドルハイクラスFFセダンは、トヨタ・カムリ。アコードと同じく日本仕様はハイブリッド専用車となる。2017年フルモデルチェンジで、グローバルでは新型アコード北米仕様と近い時期にデビューしていた。2019年12月には、E-FOUR搭載モデルをラインナップに追加予定で商品力をアップしてくる。
このほかマツダ6もライバルとなる。2019年8月、従来型アコードのマイナーモデルチェンジのタイミングで車名をグローバルネームのマツダ6に改名している。こちらはセダンに加えワゴンもラインアップされる。