新型ヤリス価格発表、139万5000円エントリー
トヨタのBセグメント新型ヤリスが発売予定です。グレード構成、車両価格が発表されました。
新型ヤリスは従来型ヴィッツを後継するコンパクトカーとして準備が進められてきました。今回、その発売日として2020年2月10日が確定しました。
月間販売目標台数は7800台。発売当初の取り扱いディーラーは全国のネッツ店、トヨタモビリティ東京、トヨタ西東京カローラ。そして、そのあとトヨタでは販売チャネルの統合が予定されていますから、2020年5月からトヨタ系列全店での販売取り扱いとなる見込みです。
新型ヤリスのエンジンラインナップは3種類。
1.0L NA
1.5L NA
1.5L NA ハイブリッド(THSⅡ)
すべて直列3気筒エンジンとなります。
これらのグレード構成、車両価格も発表されています。
直3 1.0L (FF/CVT)
X Bパッケージ ¥1,395,000
X ¥1,455,000
G ¥1,613,000
Super CVT-i大幅改良
WLTCモード 20.2km/L
直3 1.5L (FF/6MT)
X ¥1,543,000
G ¥1,701,000
Z ¥1,871,000
ダイナミックフォースエンジン
WLTCモード 19.6km/L
直3 1.5L (FF/CVT)
X ¥1,598,000
G ¥1,756,000
Z ¥1,926,000
ダイナミックフォースエンジン
ダイレクトシフトCVT
WLTCモード 21.4km/L~21.6km/L
直3 1.5L (4WD/CVT)4月発売予定
X ¥1,831,000
G ¥1,954,000
Z ¥2,124,000
ダイナミックフォースエンジン
ダイレクトシフトCVT
WLTCモード 19.2km/L
直3 1.5L (4WD/CVT)4月発売予定
X ¥1,831,000
G ¥1,954,000
Z ¥2,124,000
ダイナミックフォースエンジン
ダイレクトシフトCVT
WLTCモード 19.2km/L
直3 1.5L ハイブリッド(FF/CVT)
X 1,998,000
G 2,130,000
Z 2,295,000
ダイナミックフォースエンジン
ダイレクトシフトCVT
WLTCモード 35.4km/L~36.0km/L
直3 1.5L ハイブリッド(E-Four/CVT)
X ¥2,241,000
G ¥2,338,000
Z ¥2,493,000
ダイナミックフォースエンジン
ダイレクトシフトCVT
WLTCモード 30.2km/L
従来型ヴィッツと比較すると、グレード全体的に値上がりとなります。
トヨタセーフティセンス、カーテンエアバッグなど安全装備の標準化。排気量もガソリン上位グレードは、従来1.3Lから新型1.5Lとなっており、このあたりが価格に反映された結果となりました。
新型ヤリスのエクステリアはホットハッチスタイル
新型ヤリスのエクステリアはバックドアを大きく寝かせたホットハッチらしいスタイリングが特徴的。同時期にフルモデルチェンジ発売されるホンダ・フィットと比較されることが多いですが、パッケージングを極めたフィットに対し、ヤリスはフットワークの良さを強調した欧州風のエクステリアが印象的です。プジョー 208、ルノー ルーテシアあたりを主な対抗モデルとして意識したようなスポーティーな外観となっています。
リアシートはリアクォーターウィンドウの無い太いCピラーと傾斜が大きくつけられたバックドアによりやや閉塞感があります。このためドライバーズシートからもパーキング時の後方確認がやりづらくなることが想定されます。
そんななか駐車支援システム、アドバンスドパークが新型ヤリスでトヨタ初導入となります。ドライバーが行うのは、スイッチとシフトの操作です。ステアリング、アクセル、ブレーキの操作は自動で行われパーキングが完了されます。並列駐車だけでなく縦列駐車にも対応。実用的、スピード感のある駐車がスムーズに行われます
カメラと超音波センサーによって、周囲を360度監視しながら駐車がサポートされます。途中、障害物などを検知した場合は、自動ブレーキにより、駐車を停止します。
メモリ機能も搭載しており、事前に駐車位置を登録することで白線のない駐車場でも使用できます。メモリ設定は3つまで登録可能、駐車速度の変更などのカスタマイズにも対応します。
そして、もう一つ駐車場で活躍しそうな機能がリヤクロストラフィックオートブレーキです。前向き駐車からバックで発進する際に、自車の左右後方から接近してくる車両をレーダーで検知。ドアミラー内のインジケーター点滅とブザーによりドライバーに注意を喚起します。
さらに衝突の危険性がある場合は自動的にブレーキ制御を行うことで接近車両との衝突被害軽減を支援します。
ヴィッツからヤリスへ、その意義とは
トヨタの国内Bセグメントハッチバックカーは1999年以来、ヴィッツの車名を使ってきたわけですが、これは現行型を以って廃止。グローバルネームのヤリスを国内導入します。
これまでヤリスのモデルネームは主に欧州市場向けにスポーツイメージを強調するブランディングを行ってきた経緯があり、WRCなどで活躍してきました。ヤリスへの車名変更は、このヤリスWRCのイメージを国内市場に持ち込む狙いもあるはずです。
そんなトヨタ新型ヤリス、シリーズの中でも最上級スポーツモデル、GRヤリスがラインナップに加わる予定です。2020年1月10日から12日の日程で開催される東京オートサロン、ガズーレーシングブースでGRヤリスプロトタイプの公開が予告されています。
ティザー画像によると、ドア枚数が減らされた3ドア仕様。通常モデルは欧州仕様を含めて全車5ドア仕様です。3ドア仕様は、このGRヤリス、WRCモデルのために特別に作られたということになります。
GRヤリスのエンジンは直列3気筒1.6Lターボとなることが見込まれます。
近年のダウンサイジングのトレンドのなかでは、Bセグメントハッチバックカーから軽ワゴンへユーザーが流れるという動きさえもありました。そんな国内Bセグメントに敢えてスポーツ志向の強いモデルを投入するというのは、ある意味で賭けとも言えますが、こういった役割、車離れが進むトレンドの中では国内で圧倒的シェアを握るトヨタの責務にも感じます。